特定非営利活動法人Global Bridge Network

世界中の人々が互いに理解し協力しあう社会を目指しています

– 団体紹介 –

国境を越え、人と人とをつなぐ「世界の架け橋」となることを目指して活動している国際NPOである。国際支援、国際交流、ビジネス企画などを通して、異文化理解と相互協力の場を作り、お互いの文化や価値観を受け入れられるような友好関係を構築することを目指している。国際支援事業の一環として、ウガンダにて立ち上げた「生理が原因で学校に行けなくなる女の子を救うため、再利用可能な布ナプキン配布」事業を起点に、環境、教育、子ども・女性の支援などの様々な課題解決に取り組んでいる。

生理で学校に行けなくなる女子学生の教育環境改善事業・2018年実施

– SDGsへのコミット –

– 取り組んでいるSDGsの内容 –

生徒を対象にした布ナプキンの作成指導の様子

GBNが実施している事業のうち目標1 貧困をなくそう、目標4 質の高い教育をみんなに、目標5 ジェンダー平等を実現しように関連する活動をご紹介します。

ウガンダ共和国における「生理で学校に行けなくなる女子学生の教育環境改善事業」

◆事業の背景:ウガンダをはじめとした途上国では、子どもたちが様々な原因で学校を中退してしまうという問題があります。授業料を払えない、学校が家から遠いなど、理由は様々です。その中でも、実は生理が原因で女子生徒が中退してしまうという問題があります。加えて生理について言及することがタブーという文化的背景があり、青年期の男女が学校や家庭で生理について教わらず、月経に関する正しい知識、衛生・性教育が不足していることも深刻な問題です。

GBNは、NPO法人設立前に「生理用品配布事業」を実施しました。貧困のため生理用ナプキンを購入できず、手元にある古着など不衛生なものを代用することによる感染、洋服などに漏れてしまったところを見た男子生徒にからかわれる等、生理が原因で学校を休学、中退してしまう女子生徒がたくさんいるという事実を知ったからです。そこで、1年間洗って使える布ナプキンを配布し、それが女子生徒の就学状況の改善にどれほどの効果を与えるか測るべく、調査を行いました。

その結果、布ナプキン配布後の女子生徒の学校の出席率、成績などの向上が見られ、中退した 女子生徒も復学することが出来たのです。生理期間中に学校を休むと、1か月に長くて1週間、1学期の期間中に合計3週間近く休むことになり、学校の出席率や成績に大きく影響します。その結果、学校を中退してしまい、学校を出ていないことにより十分な収入を得られる職業に就く機会も逃してしまいます。また、男女ともに生理に関する正しい知識、衛生・性教育の不足、ジェンダー意識の低さも大きな原因であることが分かりました。

<2017-2019年「生理で学校に行けなくなる女子学生の教育環境改善事業」> その後、2017-2019年の3年間、Lush Japan様の助成でウガンダのムベンデ県にある現地NGOのSORAK Development Agencyと協働し、 「生理で学校に行けなくなる女子学生の教育環境改善事業」を実施しました。 生理による女子生徒の中退防止を目標に、学校にて布ナプキンの作成指導、衛生・性教育、ジェンダー啓発活動、ラジオトークを通した地域住民への啓発、 オリジナル布ナプキン’Happy Pad’の生産・販売を通した生理用布ナプキンの普及等を行いました。

◆各報告書はこちらです。 リンク:http://globalbridgenetwork-jp.blogspot.com/2020/03/blog-post.html

<JICAのプロジェクトとして、これまでの活動を発展させます>
上記の事業の実施で、布ナプキン作成トレーニングの拡充、生理に対する正しい知識、衛生・性教育の普及、ジェンダー意識の啓発などのさらなる効果的なサポートを実施し、ウガンダの女子生徒の就学率向上に貢献することが必要であると認識しました。また、教員による生理の問題に対処する能力の欠如、また多くの学校に女子トイレ、汚れた衣類を洗う洗面所、着替えの場所などの設備が不足していることも課題です。また一般的に、使い捨ての生理用ナプキンを購入できない女性の多くは、何度も使用できる生理用布ナプキンの存在自体を知らないことが多いです。貧困家庭の女子が学校を退学してしまうと、児童労働・性産業への従事、若年の結婚・妊娠などに陥ってしまう可能性が高まります。女子が将来、社会的・経済的に脆弱な立場に陥らないためにも、生理中も安心して学校に通学し、基礎教育を完了できる環境をつくることが必要であると考え、本活動を実施します。

– SDGsについて市民へのメッセージ –

SDGsは先進国と途上国が一丸となって取り組んでいく、よりよい世界を目指す国際目標です。GBNは国際支援、国際交流、またはソーシャルビジネスなどを通して、世界中の人々に異文化理解と相互協力の場を作り、世界の人と人をつなぐ架け橋となることを目指しています。そのため援助する側、される側の枠を超えて、お互いの文化を理解し、お互いに助け合うという横と横とのつながり大切に、様々な事業を通してSDGsの達成に取り組んでいきます。GBNの活動を通して一緒にSDGsの達成に取り組んでいきませんか。


☆開催実績☆
★SDGs多文化CITYフォーラム プログラム紹介★
ウガンダにおける「生理で学校に行けなくなる女子学生の教育環境改善事業」の活動報告
サマリー:ウガンダをはじめとする途上国では、子どもたちが様々な原因で学校を中退してしまう問題があります。授業料を払えない、学校が家から遠いなど、理由は様々ですが、その中でも生理が原因で女子生徒が中退してしまうという問題があります。加えて生理について言及することがタブーという文化的背景があり、学校や家庭で生理について教わらず、月経に関する正しい知識、衛生・性教育が不足していることも深刻な問題です。GBNはこの問題に取り組むために「生理で学校に行けなくなる女子学生の教育環境改善事業」を2021年11月から実施しています。2023年夏に現地視察で確認してきた様子を基に活動内容、成果や課題等についてお話しします。

◇◆◇ SDGsよこはまCITY 冬(2022) ◇◆◇ 
「生理が原因で学校に行けなくなる女の子達のお話(ウガンダ)」
概要:現在、GBNは「ウガンダの生理で学校に行けなくなる女子学生の教育環境改善事業」を実施しています。代表の大西が2015年にウガンダの女子生徒を巡るこの問題に出会い、本格的に取り組むために法人を立ち上げました。昨今世界で、日本で注目されるようになった生理にまつわる問題にGBNが取り組むことになった経緯、生理を巡るウガンダの女子生徒の現状と教育環境等についてお話しします。            

– 団体情報 –
特定非営利活動法人Global Bridge Network
URL https://globalbridgenetwork.org/

 

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